CONCEPT — KPI TEIGI ZURE

KPI定義が部署でズレる

sento.group 編集部 · · 約3分

「売上は先月いくらだった?」営業は1,200万円と言い、経理は1,000万円と言う。どちらも間違いではない。営業は受注日ベース、経理は計上日ベースで集計しているから。KPI定義のズレは、入力ミスではなく、定義の違いが原因であることが多いです。

KPI定義がズレる状態とは

KPI定義がズレる状態とは、同じ指標名(売上、成約率、顧客数など)を使っていても、部署ごとに集計方法・対象期間・含める範囲が違い、比較や議論ができない状態です。

「うちの売上」と言ったとき、営業は受注日、経理は計上日、経営は入金日で見ているかもしれません。どれも「売上」と呼んでいるため、会議で数字が合わないと「どちらかが間違っている」という議論になりがちです。

ズレが起きる原因

KPI定義がズレる原因は、部署ごとの業務目的と、それに合わせた集計方法の違いにあります。

  • 基準日の違い:受注日、出荷日、計上日、入金日
  • 集計期間の違い:月末締め、月初締め、週次、四半期
  • 含める範囲の違い:キャンセル分を含むか、税込か税抜か
  • 対象の違い:特定部門のみ、全社、グループ連結

これらの違いは、それぞれの部署にとって合理的な理由があります。片方を間違いとして否定するのではなく、違いの構造を理解することが出発点です。

sento.groupの進め方

KPI定義のズレを整理するために、以下の手順で進めます。

  • ズレが発生している場面を一つ選ぶ(会議、報告、ダッシュボード)
  • それぞれの数字がどこから来て、何を表しているかを確認する
  • 定義の違い(基準日、期間、範囲、対象)を明文化する
  • 目的に応じた使い分けを決める(営業管理用、財務報告用、経営判断用)
  • 定義と使い分けを社内で共有し、運用ルールにする

すべてのKPIを一つに統一する必要はありません。目的ごとに異なる定義を持つことを前提に、「どの目的には、どの定義を使う」を明確にします。

数字が合わない問題との関係

KPI定義のズレは、「会議の数字が合わない」問題の主要な原因です。関連ページ「会議の数字が合わない」では、数字の不一致全般について解説しています。

数字の不一致がデータの分断(サイロ化)から来ている場合は、「データのサイロ化」や「サイロ化のほどき方」も参照ください。

定義を運用に落とす

定義を決めても、運用されなければ意味がありません。以下を確認します。

  • 定義がドキュメント化され、誰でもアクセスできるか
  • 新しい報告やダッシュボードを作るとき、どの定義を使うか確認するフローがあるか
  • 定義が変わったとき、関係者に通知する仕組みがあるか

定義は一度決めて終わりではなく、業務の変化に合わせて更新し、共有し続ける必要があります。

よくある質問

Q. KPIを一つに統一すべきですか?

必ずしも統一する必要はありません。目的ごとに異なる定義を持つことを前提に、使い分けを明確にすることをおすすめします。

Q. どちらの定義が正しいですか?

どちらも正しいことがあります。大事なのは、違いの構造を理解し、目的に応じて使い分けることです。

Q. 定義をどこに書けばいいですか?

社内で誰でもアクセスできる場所(ドキュメント管理ツール、社内Wiki、データ辞書など)に明文化することをおすすめします。

Q. 費用はいくらですか?

範囲により異なります。まずは無料相談でご相談ください。

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