CONCEPT — BI SAKI NI TSUKURUNA
BIを先に作るな
「まずダッシュボードを作りたい」という相談を受けることがあります。でも、データがどこにあるか分からない、定義が揃っていない、誰が何を決めるかも曖昧——この状態でBIを作ると、使われない画面ができあがります。
BIを先に作るとどうなるか
BIを先に作るとは、データの整理や判断場面の設計を後回しにして、まずダッシュボードの構築から始めることです。この順番で進めると、以下のような状態になりがちです。
- データが集まらない:接続しようとしたら、そもそもデータがどこにあるか分からない。
- 数字の意味が揃わない:営業の売上と経理の売上が違う定義で、画面を作っても比較できない。
- 誰も見ない:画面はできたが、誰がいつ見て何を決めるか決まっていない。
これらの問題は、BIツールの機能では解決できません。ツールの前に、データと業務の整理が必要です。
先にやるべきこと
BIを作る前に、以下の三つを整理します。
- データの棚卸し:どこに、何が、いつ更新されるデータがあるかを一覧にする。
- 定義の統一:同じ「売上」「顧客」「案件」が、部署やシステムで違う意味になっていないか確認する。
- 判断場面の設計:誰が・いつ・何を決めるためにダッシュボードを見るかを一文にする。
この三つが揃っていると、必要な指標とデータが絞られます。BIの構築も、その後の運用もスムーズになります。
見たい画面ではなく、決めたい判断から考える
よくある失敗は、「売上推移が見たい」「部門別の比較が見たい」という画面の要望から始めることです。見たい画面は無限に増えますが、決めたい判断は限られています。
IPOAの考え方を使うと、Action(誰が何を決めるか)から逆算して、必要なOutput(画面)を設計できます。この順番で考えると、指標の選定も迷いにくくなります。
いつBIを作るべきか
BIを作るべきタイミングは、データの棚卸しと判断場面の設計が終わった後です。以下の条件が揃ったら、BI構築に進めます。
- 必要なデータがどこにあるか分かっている。
- データの定義と更新責任が決まっている。
- 誰が・いつ・何を決めるために見るかが一文で言える。
これらが曖昧なままBIを作ると、後から「使われない」「数字が合わない」という問題が発生します。
BIダッシュボード導入との関係
本ページ(BIを先に作るな)は、BI導入の順番と前提を解説しています。実際のBI構築の進め方は、関連ページ「BIダッシュボード導入」で説明しています。
よくある質問
Q. BIを作る前に何を準備すればいいですか?
データの棚卸し、定義の統一、判断場面の設計の三つです。これらが揃ってからBI構築に進むと、使われるダッシュボードになりやすいです。
Q. すでにBIがあるけど使われていません。どうすればいいですか?
一つの会議・業務を選び、そこで誰が何を決めているかを確認します。今のダッシュボードがその判断に使われているか確かめ、使われていない理由を探ります。
Q. データの棚卸しから相談できますか?
はい。データがどこにあるか分からない状態から相談できます。棚卸しから定義の整理、BI構築まで一貫して支援します。
Q. IPOAとは何ですか?
Input(入力)・Process(処理)・Output(出力)・Action(行動)の略です。行動から逆算して、必要なデータと画面を設計します。詳細は「IPOAとは」ページをご覧ください。
Q. 費用はいくらですか?
範囲により異なります。まずは無料相談でご相談ください。
BI導入前の棚卸しのご相談
ダッシュボードを作る前に、データと判断場面を整理します。現状をお聞かせください。