CONCEPT — AI COST
AI導入の費用:相場と4つの内訳、払い損を防ぐ順番
AI導入の費用とは、AIを業務で使える状態にするまでと、使い続けるあいだに払うお金のことです。払う先は「判断する人」「作る人」「維持」「社内の研修」の4つで、どれに払ったかを分けて書くと、見積の高い安いと払い損の場所が見えるようになります。
AI導入の費用は、4つの払い先に分かれる
AI導入の費用は、何を買ったかで4つに分けられます。見積書の「AI導入支援 一式」を、この4行に書き直すところから始めます。
- 判断する人:どの業務から入れるか、何を作らないか、作ったものが使えるかを決める人への支払い。顧問・コンサル・社内の担当者の時間がここに入ります。
- 作る人:プロンプト、社内文書を読ませる仕組み、エージェント、既存システムとの連携を作る人への支払い。受託開発やPoCの費用はここです。
- 維持:動き出した仕組みのAPI利用料、クラウド、ルール変更、壊れたときの修正への支払い。毎月かかります。
- 社内の研修:社員が自分でAIを使い、作ったものを直せるようにするための研修や合宿への支払い。
4行に分けると、見積の差がどこから来ているかが分かります。たとえば「作る人」の行だけが厚く、「判断する人」と「維持」の行が空の見積は、作ったあとに誰が直すかが決まっていません。
手元の見積を4行に分けて見てほしい場合は、お問い合わせから見積の内訳を添えてご相談ください。
sento.groupに頼んだ場合の概算
金額は概算です。詳細は、対象の業務を伺ってからお見積りでお出しします(税別、2026年10月時点)。
- 何から手をつけるかを決めたい:TOC分析 5万円(2時間)。TOC分析は、業務のどこが一番詰まっているかを1か所に絞る分析です。決裁者と話し、最初に手をつける1業務と、6か月の順番を1枚の図にします。ここが具体的な最初の一歩です。
- 判断する人・作る人・維持の継続支援:範囲と、社内に作る人がいるか、何本を同時に動かすかで変わるため、個別にお見積りします。月額の定価は出していません。
- 社員が自分で作れるようにしたい:AI合宿 1人40万円(税抜)。中身と料金は「AI合宿のページ」に載せています。
「この業務なら、概算でいくらか」を先に知りたい場合は、お問い合わせに対象の業務を1行と、今かかっている月の時間を書いてください。まずTOC分析 5万円(2時間)で1業務を決めるか、継続支援の個別見積が要るかをお返しします。sento.groupは累計200社以上の業務改善とAI導入を支援してきました。
公開されている価格の幅
AI導入の費用には定価がありません。参考になるのは、各社が自社サイトや発表で出している価格です。
ゴムマリ株式会社が2026年10月に国内114社の公式サイトと発表を読んだ調査では、AI開発の比較・紹介サイトに載る会社のうち公式サイトで価格を確認できたのは63社中2社でした。価格を公表していた26社の下限は、PoCが8万〜300万円(9社・中央値80万円)、開発が10万〜300万円(16社・中央値50万円)、月額の開発支援が月5万〜80万円(13社・中央値20万円)です。同じ調査は、これらが「〜から」の下限で、相場や実際の取引額ではないと書いています(出典:AI開発の価格の公表を調査|ゴムマリ)。
同じ調査では、PoCで受け取るものが「動く試作」だけの会社と、「評価結果のまとめ」まで含む会社で、下限の金額が重なりませんでした。金額を比べる前に、受け取るものを揃えます。
PoCで止まって払い損になる5つのパターン
払ったお金が業務の変化につながらないのは、作る技術よりも、作る前と作ったあとの決めごとが抜けているときです。
- 合格の数字がないまま始める:「精度を見る」だけで始めると、デモが動いた時点で終わり、本番に進むかを誰も決められません。
- PoCのデータと本番のデータが違う:検証用に整えた100件では動いても、現場の表記ゆれや欠けのあるデータで止まります。
- 使う人が決まっていない:誰が、どの判断のときに画面を開くかが決まらないと、完成しても開かれません。
- 維持の担当がいない:APIの仕様変更や社内ルールの変更で動かなくなり、直す人がいないまま止まります。
- 作ったものが外注先にしか残らない:手順書と設定が社内に無いと、契約を終えた日から誰も変えられません。
PoCで止まる理由と、本番に移すための設計は「AIパイロットがPoCで止まる問題」で詳しく書いています。
払い損を防ぐ順番
4つの払い先には、払う順番があります。順番を逆にすると、作ったあとで「判断する人」の費用を追加で払うことになります。
- 最初の1業務を決める:「請求書の転記」「問い合わせの一次回答」のように、業務を1つに絞り、今その業務にかかっている時間を測ります。
- 合格の数字を1行で書く:「100件中90件を人の直しなしで登録できたら本番に進む」のように、本番に進む条件を作る前に書きます。
- 作る:合格の数字に届く最小のものを作り、本番と同じデータで測ります。
- 維持の担当と費用を決める:誰が毎月の動作確認と修正をするかを、作り終わる前に決めます。
- 社内に移す:手順書と設定を社内の共有フォルダに置き、社員が自分で直せるところまで研修します。
渡せるデータが揃っているかは、作る前に「AI-readyチェックリスト」で確かめられます。
稟議に書く項目
稟議書には「AI導入費用 一式」ではなく、次の項目を書きます。決裁する人が、何に払って、いつ何が変わるかを読めるようにします。
- 対象の業務名と、今その業務にかかっている月の時間
- 本番に進む合格の数字と、届かなかったときに止める日
- 判断・開発・維持・研修の4行それぞれの金額と期間
- 毎月の維持費(API利用料・クラウド・保守)の見込み
- 終わったときに社内に残るもの(動く仕組み、手順書、判断の記録)
稟議に書く金額の当たりを付けたい場合は、お問い合わせに対象の業務を書いてください。TOC分析 5万円(2時間)で1業務を決めたあと、4行それぞれの個別見積をお返しします。
AIの判断ルールを、担当者のPCから会社の台帳へ移す
費用を払って作った仕組みでも、「どのデータを入れてよいか」「どこまでAIに任せるか」が担当者のPCやチャットの中にだけあると、担当者が異動した日から使われなくなります。
作るたびに、入れてよいデータの一覧、AIに任せる判断と人が見る判断、合格の数字と測った結果を、会社の共有フォルダの同じ場所に一行ずつ残します。次の業務にAIを入れるときは、その台帳を開いて、前回の合格の数字と維持の手間を見てから見積を取ります。
よくある質問
Q. AI導入の費用の相場はいくらですか?
定価はありません。価格を公表する国内26社を調べた2026年10月の調査では、PoCの下限が8万〜300万円、月額の開発支援の下限が月5万〜80万円でした。sento.groupの場合、最初の1業務を決めるTOC分析は5万円(2時間)です。判断・開発・維持の継続支援は範囲と体制によって変わるため、個別にお見積りします(概算です。詳細はお見積りで)。
Q. いきなりPoCを頼んでもいいですか?
頼む前に、対象の業務を1つに絞り、本番に進む合格の数字を1行で書いてください。合格の数字があると、PoCの見積も、終わったあとに本番に進むかの判断も、同じ物差しでできます。
Q. 見積を比べるときに何を揃えますか?
判断・開発・維持・研修の4行に分けて書いてもらい、PoCで受け取るもの(動く試作だけか、評価結果まで含むか)、期間、PoCの後の本番開発と毎月の維持費が別料金かを揃えます。
Q. 毎月の維持費には何が含まれますか?
AIのAPI利用料、クラウドの費用、動作確認、社内ルールやAPIの仕様が変わったときの修正です。どれを社内で持ち、どれを外に頼むかを、作り終わる前に決めます。
Q. 公開されている価格の出典はどこですか?
ゴムマリ株式会社が2026年10月に公開した調査「AI開発の価格の公表を調査」です。国内114社の公式サイトと発表を読み、価格を公表していた26社の下限を区分ごとに並べています。
TOC分析 5万円(2時間)から、最初の1業務を決める
対象の業務を1行と、今かかっている月の時間を書いて送ってください。TOC分析で最初の1業務を決めるか、継続支援の個別見積が要るかをお返しします。金額は概算です。詳細はお見積りで。