CONCEPT — SHADOW IT SHEET
現場の勝手シート(シャドーIT)
IT部門が把握していないExcelが、現場で何十個も動いている。誰が作ったか分からない、でも業務に必須。消すと困るが、管理もできていない。現場の勝手シート(シャドーIT)は、禁止しても減らないし、放置するとリスクになります。
現場の勝手シートとは
現場の勝手シートとは、IT部門の管理外で、現場の担当者が独自に作成・運用しているExcelやスプレッドシートです。シャドーIT、野良Excelとも呼ばれます。
「公式システムでは出せないレポートを、自分でExcelに作った」「毎月の集計を、部署だけで使うシートでやっている」「前任者から引き継いだExcelが、何をしているか分からないが消せない」——こうした状態が、勝手シートの典型です。
なぜ勝手シートが生まれるのか
現場が勝手にシートを作るのは、公式システムだけでは業務が回らないからです。
- 公式システムから必要なデータを出せない
- 公式システムの変更に時間がかかる
- 現場独自の集計や加工が必要
- 承認フローが面倒で、自分で作った方が早い
勝手シートは、現場の課題を現場で解決しようとした結果です。禁止しても、別の形で同じ問題が発生します。
勝手シートのリスク
勝手シートを放置すると、以下のリスクがあります。
- 担当者が変わると、中身が分からなくなる
- 複数のシートで同じデータが異なる状態になる
- 機密データが管理外の場所に存在する
- 数式やマクロが壊れると業務が止まる
リスクを減らすには、勝手シートの存在を把握し、リスクが高いものから優先的に管理下へ移します。
sento.groupの進め方
現場の勝手シートに対して、以下の手順で進めます。
- 勝手シートの棚卸し(どこに、誰が作った、何のためのシートがあるか)
- リスク評価(機密性、依存度、属人性)
- 整理の優先順位を決める(高リスクから順に)
- 管理下への移行(データベース化、公式システムへの組み込み、共有化)
- 残すシートの運用ルール策定
すべてを禁止・統合するのではなく、リスクに応じて対応を分けます。
データのサイロ化との関係
勝手シートは、データのサイロ化の一形態です。部署ごとに独自のシートを持つと、同じデータが複数の場所に存在し、整合性が取れなくなります。
勝手シートの整理と、サイロ化の解消は一体で進めることが多いです。関連ページ「データのサイロ化」も参照ください。
現場の工夫を活かす
勝手シートには、現場の工夫やノウハウが詰まっていることがあります。一律に禁止するのではなく、その工夫を組織のデータ資産として活かす視点も重要です。
「なぜこのシートが必要だったのか」を確認することで、公式システムに足りない機能や、業務設計の改善点が見えてきます。
よくある質問
Q. 勝手シートを禁止すべきですか?
禁止だけでは解決しません。なぜ勝手シートが必要だったのかを確認し、公式システムの改善や、管理下への移行を進めることをおすすめします。
Q. どのシートから整理すべきですか?
機密性が高い、業務への依存度が高い、担当者が限られている(属人性が高い)シートから優先的に整理します。
Q. 勝手シートを全部なくせますか?
完全になくすことは難しいですが、リスクを管理できる状態にすることはできます。高リスクのシートを管理下へ移し、低リスクのシートには運用ルールを設けます。
Q. 費用はいくらですか?
範囲により異なります。まずは無料相談でご相談ください。
勝手シートのご相談
「管理外のExcelが増えている」「消していいか分からないシートがある」——その状態から整理できます。現状をお聞かせください。